16 『井戸』


©Yoko Yamamoto

この詩の朗読に胸は鷲掴みにされます。
井戸(ポーソ)!と呼びかけてポーソ!という響きを楽しむ。
言葉なのに「ひんやりして深緑色をしている」と言い、
「言葉そのものが回転しながら暗い地面を貫くようだ」と言葉にする。
ヒメネスはプラテーロに
「もしある日わたしがこの井戸に身を投げても自殺ではない。星をすばやくつかまえるためさ」と話す。
無花果の木の下の井戸。静かな迷宮。