Art in Hospital News!

「プラテーロとわたし」の壁画が完成しました。

『道程ープラテーロとわたし PLATERO Y YO』2021年 アクリル / カンヴァス 194.5×392.4cm  ©️Yoko Yamamoto

2019年秋「詩画集 プラテーロとわたし」(理論社)刊行記念展が東京の丸の内丸善ではじまり、その後岡山、福岡、名古屋そして2020年秋、京都丸善本店へと巡回されました。その京都会場で、医療法人社団昴会の理事長相馬先生とお目にかかる機会があり、2021年7月に完成予定の放射線治療センターに「壁画を描く」という依頼を受けました。このセンターは東近江市蒲生医療センターの中に新築されるということでした。
展覧会をご覧になり、スペインの詩人ヒメネスの詩の世界に魅了されたということでした。また絵が出会いを運んでくれたのです。それから壁画の制作をはじめ、2021年5月28日に無事、病院の壁に設置されました。プラテーロとわたしのアンソロジーです。コロナ禍で他の仕事が延期や中止になり、7ヶ月間この仕事に集中することが出来ました。今回は、検査の待ち合い室という場所でしたので、色調をおさえて、やさしく皆さんを包み込むタピストリーのような画面にしました。
ロバのプラテーロと共に自然の中を彷徨して回復していった詩人ヒメネスのように、彼らの道程を眼で追いながら、見る人の視線を柔らげることが出来れば幸福です。
肉体を治療する環境の中で、心の薬になりますようにと願っています。
2021.6.3 山本容子

2019年秋「詩画集 プラテーロとわたし」(理論社)刊行記念展が東京の丸の内丸善ではじまり、その後岡山、福岡、名古屋そして2020年秋、京都丸善本店へと巡回されました。その京都会場で、医療法人社団昴会の理事長相馬先生とお目にかかる機会があり、2021年7月に完成予定の放射線治療センターに「壁画を描く」という依頼を受けました。このセンターは東近江市蒲生医療センターの中に新築されるということでした。
展覧会をご覧になり、スペインの詩人ヒメネスの詩の世界に魅了されたということでした。また絵が出会いを運んでくれたのです。それから壁画の制作をはじめ、2021年5月28日に無事、病院の壁に設置されました。プラテーロとわたしのアンソロジーです。コロナ禍で他の仕事が延期や中止になり、7ヶ月間この仕事に集中することが出来ました。今回は、検査の待ち合い室という場所でしたので、色調をおさえて、やさしく皆さんを包み込むタピストリーのような画面にしました。
ロバのプラテーロと共に自然の中を彷徨して回復していった詩人ヒメネスのように、絵を見る人が、彼らの道程を眼で追いながら、視線の先を柔らげることが出来れば幸福です。
肉体を治療する環境の中で、心の薬になりますようにと願っています。

2021.6.3 山本容子



設置風景とサイン入れ
   




設置完成!







医療センターの皆さんと。



■蒲生医療センター
滋賀県東近江市桜川西町340番地

※病院は7月下旬に開院予定です。