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波多野睦美さんがフェイスブックでこの本についてのコメントをされました。
ご友人の作曲家笠松秦洋さんとの会話が勉強になります。
お二人のお許しを得て再掲載します。 山本容子
『病気を描くシェイクスピア エリザベス朝における医療と生活』
波多野 睦美
「堀田饒(ほったにぎし)著『病気を描くシェイクスピア〜エリザベス朝における医療と生活』装丁の版画は山本容子さん。久しぶりに開いてやっぱり見てみた『ペスト』の頁。1592年にエリザベス1世が出した流行阻止のための命令内容が、今とあんまり変わらない。このクリアな指示の感じ、メルケル首相を思い出す!」
笠松 秦洋
「ロミオとジュリエットも、ペスト禍のヴェローナでの出来事として描かれていて、それを当時の人は十分意識してこれを演じ、見ていた、ということですね。今考えると、あの、独特の息詰まり感、ジュリエットの父が結婚を急がせようとする様子、若い二人の疾走ぶり、マキューシオの憂鬱、ティヴォルドの苛立ち、全てが腑に落ちる気がします。」
波多野 睦美
「ほんとに。落ちます。劇中では『移動の禁止』『交通の遮断』によってロミオ宛の重要な手紙が届くのが遅れる。観ていたロンドンの人々は我が事として納得したのでしょうね。」
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波多野さんから堀田先生へのメッセージです。
「どこから開いても興味深い本です」
この本はホーム社/集英社刊です。巻末の付録が、凄いです。
シェイクスピアにまつわる切手のカラーコレクション。もちろん堀田先生の。ご覧あれ!