TITLE:【Exhibition】
初個展から4年後の27歳で、初めて文学をテーマにした。トルーマン・カポーティの小説をモチーフにオリジナル銅版画集を制作、個展で発表。この作品がきっかけとなり、1988年に「おじいさんの思い出」(カポーティ作、村上春樹訳 文藝春秋)が生まれ出版デビューとなった。
以来、文学をテーマにした版画作品は、本の装丁や挿画として書店に並ぶと同時に、画廊での展覧会でも発表を続けてきた。
今回の「愛めぐりの詩(うた)展」は、最新作の「哀しいカフェのバラード」 (カーソン・マッカラーズ作、村上春樹訳、2024年、新潮社)を中心に、様々な「愛のカタチ」をテーマにした。まず入口には、昨年亡くなられた谷川俊太郎さんとの詩画集『あのひとが来て』から「真っ白でいるよりも」を選んだ。展示した詩を読みながら絵を観ると、「涙のわけ」がわかるでしょう。 そして、向かい側の八角形の部屋に入り、「哀しいカフェのバラード」の小説を手に持ち、開いたページに出現する版画を探して、文章を読みつつ版画を観て下さい。この部屋をぐるりと取り巻くのは、25年前に制作した「エンジェルズ・アイ」と「エンジェルズ・ティアーズ」の2つのシリーズです。ここでは子守歌や祈りの楽譜絵を見ながら歌を口ずさんでほしい。 懐かしさが浮かぶでしょう。
2025年、作家生活50年の節目の私は、20年、25年前の、そして現在の作品シリーズをコラージュして「愛」について考えをめぐらせたかった。 自分を発見出来る予感がします。
2025年2月 山本容子
【50th Anniversary 山本容子展 愛めぐりの詩】
会期:2025年2月13日(木)〜24日(月)
時間:11:00〜19:00 ※最終日は17:00まで
会場:セイコーハウスホール(東京・銀座)
■サイン会
2月14日(金)17:00~18:00
◎当日14:00より、会場にて書籍をお買上げのお客様先着50名へ整理券をお渡しいたします。
■ナイトギャラリーツアー
2月14日(金)19:00~
◎抽選による予約制
応募受付期間:2月1日(土)11:00~7日(金)19:00
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