25 『死』


©Yoko Yamamoto

「しんとした厩。光りながら飛んでいた。
小さな窓からさす光の中を。美しい三色の蝶がただ一羽。」

プラテーロは死んでいた。
四つの脚は硬く血の気をなくし、天をさしていた。
最も美しい言葉とリズムとあっけない死。
プラテーロの魂のカタチは、プラテーロのカタチにした。