LUCAS MUSEUM|山本容子美術館 

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TITLE:【Gallery】Let's go to my gallery 〜チューリップ畑をつまさきで〜

August 13.2020


8 『カオリとトルコのタイル』


©️Yoko Yamamoto


キューコンチョーはトルコまでヒトットビ。
カオリをトルコの宮殿の中庭におろしました。
キューコンチョーがそっと頭を下げると、
ターバンがくるくるとほどけてジュータンの道になりました。
冬なので庭はさみしそうでしたが、宮殿の中はタイルに描かれたチューリップの絵で満たされていました。
カオリはタイルに描かれたチューリップの中に白いチューリップを見つけ、妖精のシンシアだと感じ、
赤いチューリップは森に春をつれてくるチューリップの女王ラーレだと思うと、不思議な気持ちになったのです。
そして、ラーレとはトルコ語でチューリップという言葉だと知りました。

私も10年前にトルコのイスタンブールでたくさんのチューリップ模様を見つけた時、
なぜか神聖な気分になったことが、この物語の入り口になりました。
特にブルーモスクの礼拝堂の2階には、女性専用の部屋があり、
壁全体が様々なチューリップ柄のタイルで埋めつくされて圧倒されました。
宮殿のモデルはもちろんトプカプ宮殿です。

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August 09.2020


7 『バナナとこざるのセン』


©️Yoko Yamamoto


バナナの木に登り、バナナちゃんを見つけたのはこざるのセン。
バナナセンボンタベタイヨーがモットーです。
センのモデルは友人の小説家石田千さんです。
手足と首の長いヒョロリとした身体が彼女の特徴。
また勝手にイメージを使いました。

南の島での楽しい生活は、言葉の通じない世界が必要。
友だちとの身振り手振りの問答を描くことで、
バナナちゃんのまずの不安は消えますね。

バナナの房を腰にぐるりとまいて踊るこざるのセンは、
1990年に版画にした黒人ダンサー、ジョセフィン・ベイカーがモデルです。
アメリカ出身のジャズ歌手・女優のベイカーは、
1925年からフランスでチャールストンを踊りました。
腰にバナナをぐるりとまいただけの姿で、黒いヴィーナスと呼ばれていました。
詩人ボードレールと小説家ヘミングウェイが、
ありのままの姿の彼女に熱狂したそうです。美の女神だったのですね。

こざるのセンは、エレガントに描きました。
バナナは、ナンボン食べたのかしら?

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Posted by: lucas

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August 06.2020


6 『海とジャワ島』


©️Yoko Yamamoto


キューコンチョーのターバンの中で目を覚ましたカオリとバナナ。
そっとターバンのすみっこをあけました。
そのとき突風が吹いて、バナナは海に落下。
カオリはターバンにしがみついていました。
キューコンチョーはキューコーカしましたが、見つけられずに、
かなしい声で「トルコまでひとっとびー」と鳴いて飛び去りました。
バナナはキューコンですから、プカプカ水に浮かび、南の島に流れついたのです。

このシーンを思い浮かべ、描きながら
島崎藤村の詩、「椰子の実」を歌っておりました。
「名も知らぬ遠き島より流れ寄る 椰子の実一つ……いずれの日にか故国(くに)に帰らん」

バナナを見つけたのは、バナナの木の上のこざるでした。
バナナはキューコンの名前ですが、南の島の看板でもあります。
相性が良さそうです。

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Posted by: lucas

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August 02.2020


5 『秋の森−キューコンチョー』


©️Yoko Yamamoto


地味な球根の少女二人の物語がはじまります。

土の中に眠る球根に旅をさせたいと思い、キューコンチョー(球根鳥)という架空の鳥を登場させました。
「はじめに」に書いたように、まずは、「チューリップ畑をつまさきで」というジャズの音符絵を描きましたが、
その時イメージしていたのは、「オランダの風車とチューリップ」の風景写真のような、
子供の頃に庭に咲いていたチューリップでした。

が、いつも通っている美容室で、白くて長い可憐なチューリップが一輪挿しで咲いていたのです。
シンシアというチューリップだと聞いて、調べました。ら、トルコ原産のチューリップの原種だとわかり、
物語が動きだしたのでした。

チューリップのキューコンをふるさとのトルコまで連れていかなくてはと思いました。
だから二人を運ぶキューコンチョーにはトルコ風のターバンを巻いたのでした。

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July 30.2020


4 『夏の森ーカオリとバナナ』


©️Yoko Yamamoto


夏を迎えた森は、深い緑色におおわれます。
チューリップの花は咲きおわったのですが、この時土の中では、
来年咲くチューリップの球根の子供たちが育ってゆくのです。

主人公のふたりの女の子の球根を登場させました。
球根の性格を考えて、左側がシンシア種のカオリ。
友人の江國香織さんの名前をつけました。勝手にですが。
雪のように白いチューリップになりたいカオリです。

右側はラーレと同種の黄色いチューリップのバナナ。
友人のよしもとばななさんの名前をいただきました。ことわりもなく。
南の島の話を書いていらしたので、カオリと対称的な性格が出てくるのではと思ったのです。
このネーミングは初夢の中のことでした。

木の上には鳥のTUGUMI!冷たいチョコレートが好物のカオリと、ヨガをするバナナ。
地味な球根ですが、名前をつけたとたん二人のチューリップの少女の話が動きだしました。

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July 26.2020


3 『春の森ー女王のラーレ』


©️Yoko Yamamoto


今年も森に春が来ました。
雪解け。その水分を吸った球根は、光を浴びて土から芽が生えるのです。
太陽になっているのは、チューリップの女王のラーレ。
ラーレとは、赤い花という意味です。

「この森のチューリップは歩けます」なぜでしょう。ここが物語のポイントです。
ひみつを探ってゆきましょう。
森の中の馬、猫、犬は、実際森の中に住んでいる友人の飼っている動物です。
この家で真白の世界が消え、春の森に移りゆく時間を体験しました。
力強い生命の誕生のシーンです。

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Posted by: lucas

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July 23.2020


1 『ルーカスとチューリップ』


©️Yoko Yamamoto


あたたかな風に吹かれ、揺れているチューリップ。
その中でつまさき歩きをしているのは、鎌倉の海から私のアトリエに迷いこんできた犬のルーカス。
33年前の7月のことでした。



2 『冬の森ー妖精のシンシア』


©️Yoko Yamamoto


雪景色。でももうすぐ春を迎える森。北海道の富良野の森に通い、この物語の構想をねりました。
雪の下には様々な植物がねむっているはずです。チューリップの球根もきっと。
雪が溶けつつキラキラ輝いて舞いおりる姿に、妖精を感じました。
その妖精を、チューリップに春を告げるシンシアと名付けました。
シンシアはチューリップの原種名です。ルーカスは森の番犬として登場します。

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Posted by: lucas

TITLE:【Gallery】Let's go to my gallery 〜チューリップ畑をつまさきで〜

July 19.2020

新刊書籍                     
『プラテーロとわたし』                                      
 J. R. ヒメネス=作  波多野睦美=訳
 山本容子の新作銅版画28点を収録
 A5変型版上製120ページ
 本体価格1,700円(税別)              
 理論社
 詳細はこちらより

新刊書籍
『チューリップ畑をつまさきで』
著者:山本容子
2017年10月 出版
本体価格1,500円(税別)
偕成社
詳細はこちらより



©️Yoko Yamamoto 「Tip-Toe Through The Tulips with me」2014年作


歌詞を訳してみた。



音符も絵にして表紙にしてみた。このチューリップや犬、ねこの頭は音符になっている。
絵を見ながら歌ってくれるといいなあと思った。


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Posted by: lucas

TITLE:【Gallery】Let's go to my gallery 〜詩画集プラテーロとわたし〜

July 16.2020


28 『モゲールの空にいるプラテーロへ』


©Yoko Yamamoto

プラテーロの魂と共に、モゲールの野山の魂も天に昇った。
思い出は「日ごとに より良く より穏やかに より澄んで」
ヒメネスの魂となって天に昇ってゆく。
土に眠るプラテーロの心臓から咲いたアイリス。
アイリスの前に佇むヒメネス。

プラテーロとヒメネスは、本の中で生き続けます。了

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Posted by: lucas

TITLE:【Gallery】Let's go to my gallery 〜詩画集プラテーロとわたし〜

July 14.2020


27 『メランコリー』


©Yoko Yamamoto

プラテーロの墓のある場所。
プラテーロの魂のように、アイリスの花から花へととびまわる
白い蝶が軽やかだ。

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Posted by: lucas
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