LUCAS MUSEUM|山本容子美術館 

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TITLE:【Gallery】Let's go to my gallery 〜詩画集プラテーロとわたし〜

June 18.2020


16 『井戸』


©Yoko Yamamoto

この詩の朗読に胸は鷲掴みにされます。
井戸(ポーソ)!と呼びかけてポーソ!という響きを楽しむ。
言葉なのに「ひんやりして深緑色をしている」と言い、
「言葉そのものが回転しながら暗い地面を貫くようだ」と言葉にする。
ヒメネスはプラテーロに
「もしある日わたしがこの井戸に身を投げても自殺ではない。星をすばやくつかまえるためさ」と話す。
無花果の木の下の井戸。静かな迷宮。

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June 16.2020


15 『道端の花』


©Yoko Yamamoto

「純粋な花」を描くこと。
自分の場所でまっすぐにたたずんでいる花。
道端に咲く花のそばを牛、馬、人々が通ってゆく。
「花の命はほんの数日。でもその記憶は永遠に残る」
ありのままの花。
銅板にプラテーロの足を切りぬいてみました。
あらわれたのは純粋なプラテーロ。

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June 14.2020


14 『ロンサール』


©Yoko Yamamoto

楽符の実る木とその木陰で読書するヒメネスとプラテーロ。
ヒメネスの靴と本とプラテーロの耳はイメージの外にちょっと出ています。
こうすることで、二人が一緒にロンサールの詩に集中して浸っている
そのイメージの世界が描けました。
靴と本と耳は現実世界に継がっているからです。
この銅版のカタチは ⑩カナリアが飛んだ の中にすっぽり入りこみます。

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June 11.2020


13 『結核の娘』


©Yoko Yamamoto

娘を乗せて歩きはじめるプラテーロ。
まず、二人のシルエットを銅版に切りぬいた。
次に、その銅版に娘とプラテーロをエッチングしたが、
歩く速度を表現したかったので、娘は後方に頭をそらし、
プラテーロは少し頭を下げた。
二人は静かに町を横切ってゆく。
二人を包みこむのは町のシルエット。遠くのカタチ。

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June 09.2020


12 『子守娘』


©Yoko Yamamoto

「五月の時はきらめき揺れる」これは波多野さんの訳した言葉。
耳に届くのは「牧草地で動物たちが鳴き交わす声 海からの風がさんざめく音 ユーカリの茂みのざわめき」
こんな中、炭焼き小屋の娘が子守歌を歌う。
大萩康司さんのギターは風の音をかき鳴らす。
CDを聴きながら、眼をつぶってほしい。

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June 07.2020


11 『友情』


©Yoko Yamamoto

ヒメネスとプラテーロの友情は、お互いがお互いを見つめあっている時間の重なりにあります。
ヒメネスの焦点とプラテーロのまなざし。
それらが交差する野原、青い空をイメージしてみる。
見る夢も同じだと信じているほどわたしたちはわかりあっている とヒメネスは書きました。

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June 04.2020


10 『カナリアが飛んだ』


©Yoko Yamamoto

このシリーズでは銅版をさまざまなカタチに切りぬいた。
枝と枝の間の空のような。道のような。
抽象的な空間のようなカタチと、花・動物の足といった具体的なカタチ。
全部が同時に存在する時空間をキャッチしなければと思ったからです。
ここでは真中にプラテーロの空をけっとばした足があり、
その空を飛びつづけていたカナリア、あるいは羽を休めたカナリアがいた時間を描いてみました。

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June 02.2020


9 『四月の田園詩』


©Yoko Yamamoto

プラテーロは子供たちと一緒に山から戻ってきました。
背中には風鈴草をいっぱいのせて。
プラテーロはその黄色い風鈴草をくわえては、青葉色のよだれをみせて食べます。
「四月の午後は移り気」です。雨がふったかと思えば夕陽が沈んでゆくのも見えるのです。
プラテーロの鳴き声が優しくひびくところが描きたかった。

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May 31.2020


8 『春』


©Yoko Yamamoto

朝のまどろみのとき。
小鳥たちの自由なコンサートの様子を詩はとらえています。
「朝がきた!太陽が大地に金と銀の喜びをまき散らす」と波多野さんは訳しています。
そうして「野原は鼓動しわき立ち叫びはじめる、新しい健やかな命」の誕生する春ですね。

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Posted by: lucas

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May 28.2020


7 『戻り道』


©Yoko Yamamoto

ヒメネスのかぶっている帽子は詩の中からイメージして描いたのですが、
波多野さんがこの絵をみた時、驚いた声で「わたしのイメージの中の帽子と一緒!」と発しました。
絵を描く喜びを実感した一瞬でした。
ヒメネスが手に持っているのはアイリス。
あたたかく爽やかな夜がふけゆく中ますます香りは強くなり、それを暗闇の香りとヒメネスはたとえます。

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