朝刊掲載記事「1Q84」村上春樹著
2009年6月7日(日曜日)朝日新聞朝刊に掲載されました記事の紹介をいたします。同時に記事掲載の「Leoš Janáčekレオシュ・ヤナーチェク」の版画販売を開始いたします。(「1Q84」の冒頭に出てきます・・・)
扉
売れ行きが天井知らずの様相を呈してきた村上春樹さんの新刊『1Q84』です。87年刊のベストセラー『ノルウェイの森』(講談社)の時のように、経済波及効果を期待して、音楽業界でも動きが活発です。というのも、この小説の冒頭に出てくるチェコの作曲家ヤナーチェクの「シンフォニエッタ」を購入する読者が増えて、音源を持つレコード会社各社も商機ととらえたからです。例えば、ノイマンやアンチェルらが指揮するチェコ・フィルの音源を3種有するコロムビアの担当者によれば、すでに増産に着手し、さらに追加もあるとのこと。実際ネットショップの動きもかなり良好です。ヤナーチェクの名が知られ出したのは98年の中沢新一さんと山本容子さんの共著『音楽のつつましい願い』(筑摩書房)あたりからでしょうか。今回は、大きく化けるかもしれません。恐るべし、村上特需。次ページには大型の『1Q84』評を掲載しています。(依田彰)
本日より、ギャルリ・ドゥブルイグレックで『音楽のつつましい願い』、山本容子サイン本と、1997年に制作した「Leoš Janáčekレオシュ・ヤナーチェク」(『音楽のつつましい願い』より)の作品を販売いたします。オペラや弦楽四重奏の数々を創作し、60歳を過ぎて絶頂期を迎えたモラヴィアの作曲家を描いた素晴らしい作品です。
中沢新一/山本容子の共著『音楽のつつましい願い』(筑摩書房) 山本のサイン本も販売開始。