TITLE:【Gallery】Let's go to my gallery 〜詩画集プラテーロとわたし〜
1 『プラテーロ』
©Yoko Yamamoto
プラテーロは、詩人ヒメネスの相棒のロバ。彼がプラテーロと呼ぶと駆けよってきます。
小さな子供のように甘えん坊ですが、芯は強くて鋼のよう。そして月のような銀の色をしています。
1 『プラテーロ』
©Yoko Yamamoto
プラテーロは、詩人ヒメネスの相棒のロバ。彼がプラテーロと呼ぶと駆けよってきます。
小さな子供のように甘えん坊ですが、芯は強くて鋼のよう。そして月のような銀の色をしています。
詩と音楽を包みこむ銅版画
刈谷政則 (編集者)
ノーベル文学賞を受賞したフアン・ラモン・ヒメネス(1881-1958)というスペインの詩人をご存知でしょうか。彼の代表作、ロバと詩人の感動的なエレジー『プラテーロとわたし』は世界中で愛されている散文詩集です。このすぐれた音楽性と豊かな色彩にあふれた作品には、イタリア生まれの作曲家カステルヌオーヴォ=テデスコが作曲したギターと朗読のための28曲があります。それが今回の企画の出発点でした。
メゾソプラノ歌手・波多野睦美さんの〈音楽に合わせた朗読〉にふさわしい斬新な日本語訳、そして、その世界を包みこむような山本容子さんの銅版画。容子さんは今回の仕事についてこう書いています――「大萩康司さんのギターの演奏と波多野睦美さんの朗読を聴きながら、銅版をオレンジ色の絵の具を塗布したキャンバスに刷った。オレンジ色のベースは、ヒメネスとプラテーロの素肌のあたたかさと、太陽があたためた大地の色、信頼関係の色。・・・・・・(詩人とロバが)時空を飛び越えた」。
こうして〈詩と音楽と絵〉が一体になった素晴らしい詩画集が生まれました。
2012年4月から読売新聞夕刊の隔週火曜日に、現代の人間関係のありようや世相を考えるエッセーを集めた「たしなみ」のコーナーの挿画を制作しています。
2020年4月からの作者は星野博美さん(作家・写真家)、恩田侑布子さん(俳人)のお二人です。9年目に入った連載を引き続きお楽しみください。
©Yoko Yamamoto
読売新聞夕刊「たしなみ」挿画、2020年5月12日のテーマは「薔薇をささげるマナー」恩田侑布子さんです。
皆様
連休も明けましたね。いかがお過ごしでしょうか。
今年は中止や延期のお知らせが続いていてとても残念なことでした。
約一ヶ月アトリエにこもって制作したり音楽を聴いたり掃除をしておりました。
ニュースを見ては、お祈りをして、感謝をしておりました。
そんな中、波多野睦美さんが「プラテーロとわたし」の詩の中から
新しく一編の詩を訳して下さいました。「パセリの冠」というタイトルです。
この詩はテデスコが作曲をしなかったので、本の中には入っていません。
でもわたしの一番好きな詩だと波多野さんに伝えていたので、
嬉しいプレゼントをいただいたことになりました。早速新作の版画を
制作しようと思っています。
毎日少しずつ硬くなってゆく心を軟らかくする努力もしなくては
胸一杯に新鮮な空気も入ってきませんね。
深呼吸を誘うような版画制作を続けてゆきます。
しばらくのあいだは少しつつましく、でもそのことを楽しんで生活しましょう。
お元気で。
2020.5.7 山本容子
ウェブサイトトップに使用されている作品は、『詩画集プラテーロとわたし』より「ロンサール」です。
イメージサイズ:26×36cm 2019年制作
2012年4月から読売新聞夕刊の隔週火曜日に、現代の人間関係のありようや世相を考えるエッセーを集めた「たしなみ」のコーナーの挿画を制作しています。
2020年4月からの作者は星野博美さん(作家・写真家)、恩田侑布子さん(俳人)のお二人です。9年目に入った連載を引き続きお楽しみください。
©Yoko Yamamoto
読売新聞夕刊「たしなみ」挿画、2020年4月21日のテーマは「社会的距離のマナー」星野博美さんです。
2012年4月から読売新聞夕刊の隔週火曜日に、現代の人間関係のありようや世相を考えるエッセーを集めた「たしなみ」のコーナーの挿画を制作しています。
2020年4月からの作者は星野博美さん(作家・写真家)、恩田侑布子さん(俳人)のお二人です。9年目に入った連載を引き続きお楽しみください。
©Yoko Yamamoto
読売新聞夕刊「たしなみ」挿画、2020年4月7日のテーマは「かなしみとよろこびのマナー」恩田侑布子さんです。
※公演延期のお知らせ
4月28日に予定しておりました、「詩画集プラテーロとわたし」刊行記念 絵と音楽の旅 〜山本容子さんを迎えて〜 を、2020年9月23日(水)に延期することとなりましたのでお知らせいたします。
以下、ダウランド アンド カンパニイ様からのお知らせです。
丸善・名古屋本店 6Fギャラリーで開催中!
山本容子展『詩画集 プラテーロとわたし』~物語に出会いを求めて~
3月25日(水)~3月30日(月)<最終日午後5時閉場>
作家がひょっこり来場!
オレンジ色をベースとしたあたたかで優しい色合いの銅版画。
詩人ヒメネスとロバのプラテーロのささやきが聞こえてくるようです!
大萩康司さんの優しいギターの演奏と、波多野睦美さんの朗読が最高です。
限定サイン本もご用意しております。
ご担当の八木美智子さん!大変な時期での開催…ご苦労さまです。
2012年4月から読売新聞夕刊の隔週火曜日に、現代の人間関係のありようや世相を考えるエッセーを集めた「たしなみ」のコーナーの挿画を制作しています。
2019年4月からの作者は星野博美さん(作家・写真家)、恩田侑布子さん(俳人)のお二人です。8年目に入った連載を引き続きお楽しみください。
©Yoko Yamamoto
読売新聞夕刊「たしなみ」挿画、2020年3月24日のテーマは「非常時のマナー」星野博美さんです。
山本容子展『詩画集 プラテーロとわたし』刊行記念
-物語に出会いを求めて-
会期:2020年3月25日(水)~3月30日(月) 営業時間:10時〜21時(最終日は17:00閉場)
会場:丸善 名古屋本店 6Fギャラリー
愛知県名古屋市中区栄三丁目8-14 TEL 052-238-0320©Yoko Yamamoto
〈サイン会中止のお知らせ>3月28日(日) に予定していましたサイン会につきましては新型コロナウィルスの感染拡大防止のため中止とさせていただくことになりました。何卒ご了承いただきますようお願い申し上げます。
今展ではキャンバスに銅版で刷った『プラテーロとわたし』の書籍原画全28点をご覧いただくとともに、新作版画、書籍になった版画、関連書籍、CD、グッズ等を販売いたします。 久しぶりの名古屋での展覧会になります。是非お出かけくださいますようお待ち申し上げます。
詩と音楽を包みこむ銅版画
刈谷政則 (編集者)
ノーベル文学賞を受賞したフアン・ラモン・ヒメネス(1881-1958)というスペインの詩人をご存知でしょうか。彼の代表作、ロバと詩人の感動的なエレジー『プラテーロとわたし』は世界中で愛されている散文詩集です。このすぐれた音楽性と豊かな色彩にあふれた作品には、イタリア生まれの作曲家カステルヌオーヴォ=テデスコが作曲したギターと朗読のための28曲があります。それが今回の企画の出発点でした。
メゾソプラノ歌手・波多野睦美さんの〈音楽に合わせた朗読〉にふさわしい斬新な日本語訳、そして、その世界を包みこむような山本容子さんの銅版画。容子さんは今回の仕事についてこう書いています――「大萩康司さんのギターの演奏と波多野睦美さんの朗読を聴きながら、銅版をオレンジ色の絵の具を塗布したキャンバスに刷った。オレンジ色のベースは、ヒメネスとプラテーロの素肌のあたたかさと、太陽があたためた大地の色、信頼関係の色。・・・・・・(詩人とロバが)時空を飛び越えた」。
こうして〈詩と音楽と絵〉が一体になった素晴らしい詩画集が生まれました。