TITLE:【Gallery】Let's go to my gallery 〜詩画集プラテーロとわたし〜
14 『ロンサール』

©Yoko Yamamoto
楽符の実る木とその木陰で読書するヒメネスとプラテーロ。
ヒメネスの靴と本とプラテーロの耳はイメージの外にちょっと出ています。
こうすることで、二人が一緒にロンサールの詩に集中して浸っている
そのイメージの世界が描けました。
靴と本と耳は現実世界に継がっているからです。
この銅版のカタチは ⑩カナリアが飛んだ の中にすっぽり入りこみます。

14 『ロンサール』

©Yoko Yamamoto
楽符の実る木とその木陰で読書するヒメネスとプラテーロ。
ヒメネスの靴と本とプラテーロの耳はイメージの外にちょっと出ています。
こうすることで、二人が一緒にロンサールの詩に集中して浸っている
そのイメージの世界が描けました。
靴と本と耳は現実世界に継がっているからです。
この銅版のカタチは ⑩カナリアが飛んだ の中にすっぽり入りこみます。
2012年4月から読売新聞夕刊の隔週火曜日に、現代の人間関係のありようや世相を考えるエッセーを集めた「たしなみ」のコーナーの挿画を制作しています。
2020年6月からの作者は星野博美さん(作家・写真家)、恩田侑布子さん(俳人)のお二人です。9年目に入った連載を引き続きお楽しみください。
©Yoko Yamamoto
読売新聞夕刊「たしなみ」挿画、2020年6月9日のテーマは「くすくす元気になるマナー」恩田侑布子さんです。

13 『結核の娘』

©Yoko Yamamoto
娘を乗せて歩きはじめるプラテーロ。
まず、二人のシルエットを銅版に切りぬいた。
次に、その銅版に娘とプラテーロをエッチングしたが、
歩く速度を表現したかったので、娘は後方に頭をそらし、
プラテーロは少し頭を下げた。
二人は静かに町を横切ってゆく。
二人を包みこむのは町のシルエット。遠くのカタチ。

12 『子守娘』

©Yoko Yamamoto
「五月の時はきらめき揺れる」これは波多野さんの訳した言葉。
耳に届くのは「牧草地で動物たちが鳴き交わす声 海からの風がさんざめく音 ユーカリの茂みのざわめき」
こんな中、炭焼き小屋の娘が子守歌を歌う。
大萩康司さんのギターは風の音をかき鳴らす。
CDを聴きながら、眼をつぶってほしい。

11 『友情』

©Yoko Yamamoto
ヒメネスとプラテーロの友情は、お互いがお互いを見つめあっている時間の重なりにあります。
ヒメネスの焦点とプラテーロのまなざし。
それらが交差する野原、青い空をイメージしてみる。
見る夢も同じだと信じているほどわたしたちはわかりあっている とヒメネスは書きました。

10 『カナリアが飛んだ』

©Yoko Yamamoto
このシリーズでは銅版をさまざまなカタチに切りぬいた。
枝と枝の間の空のような。道のような。
抽象的な空間のようなカタチと、花・動物の足といった具体的なカタチ。
全部が同時に存在する時空間をキャッチしなければと思ったからです。
ここでは真中にプラテーロの空をけっとばした足があり、
その空を飛びつづけていたカナリア、あるいは羽を休めたカナリアがいた時間を描いてみました。

9 『四月の田園詩』

©Yoko Yamamoto
プラテーロは子供たちと一緒に山から戻ってきました。
背中には風鈴草をいっぱいのせて。
プラテーロはその黄色い風鈴草をくわえては、青葉色のよだれをみせて食べます。
「四月の午後は移り気」です。雨がふったかと思えば夕陽が沈んでゆくのも見えるのです。
プラテーロの鳴き声が優しくひびくところが描きたかった。

8 『春』

©Yoko Yamamoto
朝のまどろみのとき。
小鳥たちの自由なコンサートの様子を詩はとらえています。
「朝がきた!太陽が大地に金と銀の喜びをまき散らす」と波多野さんは訳しています。
そうして「野原は鼓動しわき立ち叫びはじめる、新しい健やかな命」の誕生する春ですね。

7 『戻り道』

©Yoko Yamamoto
ヒメネスのかぶっている帽子は詩の中からイメージして描いたのですが、
波多野さんがこの絵をみた時、驚いた声で「わたしのイメージの中の帽子と一緒!」と発しました。
絵を描く喜びを実感した一瞬でした。
ヒメネスが手に持っているのはアイリス。
あたたかく爽やかな夜がふけゆく中ますます香りは強くなり、それを暗闇の香りとヒメネスはたとえます。
2012年4月から読売新聞夕刊の隔週火曜日に、現代の人間関係のありようや世相を考えるエッセーを集めた「たしなみ」のコーナーの挿画を制作しています。
2020年5月からの作者は星野博美さん(作家・写真家)、恩田侑布子さん(俳人)のお二人です。9年目に入った連載を引き続きお楽しみください。
©Yoko Yamamoto
読売新聞夕刊「たしなみ」挿画、2020年5月26日のテーマは「エッセンシャルワーカーのマナー」星野博美さんです。